『BLEACH』から学ぶ『他人を理解する』とは?

 初めましてこんにちは。
 ヤスト博士です。

 ここは漫画・小説などの創作物に出てくる台詞や考えの意味を考察してみよう!
みたいなブログです。


「たかが漫画」なんて漫画を馬鹿にする人も極たまにいますが、漫画だからこそ伝えられることもあるし、学べることもあると僕は思います。
なので今回からこのようにブログを書こうと思いました。

一応、自分自身の考えであったり調べられる範囲で書いていくので専門的な知識で語ってるわけではないことを念頭に置いてもらえれば。と思います。

みんなと考え方が同じだとは思いません。
だけど、共感してもらえたら嬉しいです。
共感してもらえなくても僕が書いたものを読んで色々な考えが浮かんでくれたらいいです。

では、早速始めたいと思います。


第1回『BLEACH』から学ぶ『他人を理解する』とは


 ・『BLEACH』ってどんな作品?

『BLEACH』は作者・久保帯人による週刊少年ジャンプにて2001年〜2016年まで連載されていた人気漫画作品。

最近では今年の7月20日に実写映画が公開されたり
12月4日には完全受注生産で画集の発売が決定されるなど、連載終了から2年経過しても人気が衰えることの無い作品です。
日本以外でも支持されていて世界累計発行部数では
1億7000万部を越えています。


僕は今年で24歳になった世代なのですが同世代の方ですと中学生くらいの頃にジャンプを購読していた男子達の間でこんな言葉が流行りませんでしたか?

その手に掴んでいる物をを刀と思い込み
切っ先を相手に向けて力を込めて叫ぶ。


そう『卍解』です。笑
女性の方でしたらきっと
「なんか男子が変なことしてる...」
なんて冷ややかな視線を向けていた方もいるんではないでしょうか?

僕も友達とはよく似たようなことをして女子の冷ややかな視線を向けられたことがえります。笑
男の子はみんな漫画の影響でごっこ遊びをしてしまう生き物なんです。
致し方ない!


他にもネットでは

『〇〇の霊圧が消えた?!』
『いつから〇〇を使ってないと錯覚していた?』
『なん…だと…?』

などのネット用語を確立させてしまうなど様々な場所で影響の強い作品だと思われます。
ネット業界ではお洒落を文字って『オサレ』という言葉で作品を評価し、『BLEACH』を『鰤』など呼んだりもしていました。

当時の漫画には珍しいくらい背景がほとんどない漫画で読みやすく
単行本では最初に作者オリジナルの詩が書いてあるなど

個人的には今も僕の中では五本指に入るくらい好きな漫画です。

↓は巻頭の詩


個人的にBLEACHという作品の何がすごいのかと言うと『言葉の力』という部分だと思います。
キャラクターの台詞や巻頭に出てくる詩にとても深みがあり、歳を重ねていくとその深みにどんどんはまっていきます。

とにかく心に突き刺さる言葉が多いんです!!!!

先程、詩の一部を出しましたが深い言葉だと思いませんか?
これが少年漫画の単行本に載ってるんですよ?
びっくりですよ。

そんなびっくりするくらいの『言葉の力』を持った『BLEACH』だからこそ学べることが多いというわけで、ちゃんと本題に入りたいと思います。

このままではBLEACHの良さを語るブログになってしまうのでちゃんとやります。笑



・藍染惣右介から学ぶ『他人を理解する』とは?


というわけでやっと本題に入りたいと思います。
本当はもっと語りたい部分があるんですが、ちょっと本題から離れてしまうので自粛します。すいません。


やっと本題ということでタイトルに『藍染惣右介』というBLEACHのキャラクターの名前が出てきましたね!

僕の中で一番好きなキャラクターです!
アニメ版ですと声優が速水奨さん!!
藍染惣右介の深みのある言葉をとてもとても良く表現してくれている方です!!!

藍染惣右介カッコイイ!!!

おっと、自粛自粛。

藍染惣右介はBLEACHでは最強のと呼ばれる名高いキャラクターです。
鏡花水月という藍染惣右介が持つ刀。
卍解の能力ではなんと!相手を完全催眠にかけることができるんです。
完全催眠ですよ?
自分で相手が見ている物を違うものに見せたりなんて余裕でできるんですよ!
もう、これだけで最強なんて呼ばれる価値があると思いますよね?
でも、それだけではなく頭脳明晰で戦闘能力も高くその能力を使用しないでも『隊長格』と呼ばれるBLEACHの世界ではとても強いと評される他キャラを1人で10人以上相手にしても勝ってしまうという馬鹿みたいに強いキャラクターです。


そんな強いやつにどう勝ったの?


と思うでしょうがネタバレになるので言いません。
是非とも原作を読むかアニメを観て頂きたい!!!


さてはて、そんな頭脳明晰のキャラクター藍染惣右介は作中では本当に深みのある台詞を多く言います。


その中で僕が選んだ言葉はこちらです。

 藍染惣右介はBLEACHの作中では良いキャラとして最初のほうは出てきていたのですが、その藍染の裏切りが発覚し
それがなぜなのか?と日番谷冬獅郎が問いかける際に藍染を慕い憧れていた人物の名を挙げます。

そして、最後に日番谷の言葉をこう切り捨てるのです。

『憧れは理解から最も遠い感情だよ』

ん?どういうこと?
って僕も最初は思いました。

当時この言葉が出たのは中学生ですのでよく理解できなくても当たり前なのかな。とは思います。
そして、時が経過してやっと理解できるようになりました。


・憧れ≠理解?!

個人的な見解をここから述べていきますが。
僕自身の経験や知識から『憧れ』とは思考ではなく気持ちで決まるものだと思っています。

みなさんには憧れの相手という者がいるとは思います。

憧れた理由はたくさんあると思います。
顔がカッコイイとか
絵が上手いとか
本当に様々な理由でそれぞれにそれぞれの考えがあります。

そして、僕はそれが感情で決まっているのではないかと思うのです。つまりは気持ちです。


憧れの人物を思い浮かべてください。
それは架空の人物でもなんでも大丈夫です。
憧れは人それぞれです。


思い浮かべましたか?


では、その人物の一番良いところを挙げてください。

きっと、ほとんどの方が抽象的な物ではないかと思われます。

問題はそのあとなんですが、その抽象的な物を広げることができるかどうかが重要です。

カッコイイからなぜカッコイイ?
と広げてみてください。

最終的に具体的な物になればまぁまぁ大丈夫でしょう。
きっと、あなたはその人をいつか理解することができると思います。


しかしながら
「えっ?だってカッコイイじゃん」
とかで済ませてしまう方々は残念ながら藍染惣右介の餌食になります。

それは理解からもっとも遠い感情です。

その理由を今から解説していきたいと思います。


・なぜ遠い?憧れは理解から

僕は『憧れ』が理解から遠い感情の一つの理由として思考力を奪うからだと思います。

みなさんの周りに憧れの人と付き合って別れた方はいましたか?
僕は何人もいましたが、ほぼ全員がすぐに付き合ってすぐに別れるという悲しいことが起こっています。
そして、みんな別れた理由を聞くとこんなこと言いました。

「なんか思ってた人と違った」

相手がその言葉を聞いたら確実に傷つく一言ですよね。笑
思ってた人違ったって言うけど、個人的な意見としては見極める前に付き合うからそんなことになるんじゃないか。
なんて思いますし、すごいなと思います。色々と。


すごいんですよ『憧れ』という感情は。
さらには『憧れ』から『恋心』に繋がっている場合は特に凄まじい力を発揮します。
とても悪い方向に。



わかりやすく具体的なものを出すと
『囲い』というファンの一部がコレに近いです。

みなさんも見たことありませんか?ネットでよく見せんか?
意味のわからない擁護をしている人種の人たちを
そして、その言葉の一つ一つにとても具体性がないと思いませんか?


『憧れ』で思考力がなくなっている人間というのは具体性というものがありません。



ちなみにさっきネットでよく見ると言ったので

「ネットはネットでしょ?」

と切り捨てる方もいるかと思いますが。
ネットもちゃんと現実です。
その思考でいる人っていうのは僕はとても嫌いです。
嫌悪します。

『ネットでは何やっても許される』という考えと同じ類いのものだと思ってます。
向こうにネットに存在している人もちゃんと現実の人間です。

ネットだとか現実だとか分けてるからごちゃごちゃになるんですよ。


相手になにかするときは『自分のやられた場合に置き換える』ってのはネットでも現実でも同じことです。
それが出来ていないから同じことされたときに喚くんですよ。まったく。


すいません。
ちょっと本音がぽろりしました。笑
まぁ、話を戻して。



具体性のない言葉をかけられる。
というのは誰でも経験したことがあると思います。

『憧れ』以外の感情で例に出すと


「あなたはよく頑張ってるよ」

という言葉がよく使われる言葉ではないでしょうか?
状況にもよると思いますが、かけられた側は思います。

「何を?どのように?」

かけた言葉が悪いというわけではありません。
これは相手の情報がよくわからないけど、とりあえず励ましたい。元気にしたいという感情から湧き出ている場合が多いので安心してください。

かけるほうは情報が足りないからそれしか言えないんです。
かけられた方は「何も知らないけど、どうにか励ましたいんだな」
と少しだけ思いやるだけで状況が変わります。
『自分が同じ立場になった』という状況を考えるとその人にどんな話をすればいいのか少しだけ理解できると思います。



では、思考力のない人間の言葉の場合になるとどうなるかと言いますと。
ちょっとだけ想像してください。

あなたはギターを演奏している動画をあげている方です。
そんなあなたが呟きます。

「自分よりはやっぱり〇〇さんのほうがすごい」

別にマイナスな感情になって呟いたわけではありません。
純粋な技術の差として呟いただけです。
しかし、そんなあなたに飛んでくると言葉は

「そんなことないよ!あなたのほうが上手いよ」

などではないでしょうか?
そんな言葉に対してあなたは

「いや、〇〇さんのほうがアルペジオの早さが違う」

なんて言っても

「それでも私はあなたのほうが上手いと思うよ」

と返ってくるでしょう。
これだけだったら純粋なファンだと思います。
これだけだったならさっきの『励ましの感情』だと思います。

では、さっきほどの子がAさんだとして
あなたにBさんからこんな言葉が飛んできていました。

「確かに〇〇さんアルペジオが早くて上手いですもんね」

このBさんの言葉はあなたの意図をわかった上での言葉ですよね?

うん、いい世界だな。って思います。
でも、世の中はそういう風にならないこともありまして......


このBさんの発言に対してAさんが怒りを覚えてしまい、Bさんに罵詈雑言を浴びせる。
という状況が起こることがあるんです。


それはなぜか?
憧れの相手を貶されてしまった。と思い込むからです。
自分の『憧れ』が他より下になってしまっていると錯覚してしまっているだけなんです。



ん?錯覚????

 錯覚って怖いですよね。
みんな使ってないと錯覚してましたもん。
ほんと。


考えればわかるはずなんです。
でも、その思考力がなくなってしまっているから錯覚してしまうんです。

別にその人が馬鹿だから。
というわけではなく人間でまともな感情がしっかり備わっていれば誰にでも起こりうることです。

だからこそ、僕は考えるということの重要性を理解してほしいとは思います。
『憧れ』という感情以外での思考。
正確には『憧れ』から発生した感情での思考ですね。


あなたは1人の人間です。
憧れの人がいると思います。
それが遠い人間なのか近い人間なのかわかりません。

でも、その憧れの人に対してしている行動で批判ではなく『具体的に』おかしいと言われてしまった場合は考えてほしいです。


藍染惣右介は

「憧れは理解から最も遠い感情だよ」

と言う前にこのようなことを言っています。

「自分に憧れを抱く  人間ほど   御し易いものはない」

御し易い。
つまりは操りやすい。ということです。


もしも、あなたが『憧れ』っている相手が悪い人なら操られてしまうんですよ?
あなたが、周りにおかしいと言われたことのある人間ならちょっと振り返ってみてください。


その『憧れ』の人が望む行動通りに動いてませんか?
その行動は本当にあなたが望む結果に繋がっている行動ですか?

1回、考えてみることは大事ですよ?





まとめ


ここまで悪く言いすぎたので良いことを言ってまとめようと思いますが。
憧れは別に悪い感情ではありません。

ただ、周りに迷惑を他人を不快にさせるようであるならばそれは悪いものになります。


自分から遠い人間ならあまり問題はないのですが
近い人間ならば、憧れられてる側というのはたまに孤独になってしまうということを理解してほしいと思います。

さっき『励ましの感情』で例を出しましたが
あれがその人に繰り返されるとその人は

「本当の気持ちは伝わらないんだな」

とあなたに開いていた心が閉じることもあります。
『憧れ』はとても良い感情でありますが、憧れを憧れのままにし続けるのは悪いことだと思います。

もしも、あたなが『憧れの人』を理解したいと思うならば『憧れ』を捨てなければならないです。
『憧れ』を持ったままその人を理解することはできるかもしれませんが、それは0ではありませんが不可能に近いです。

ちょっと違う漫画を出しますが
理解する為に『憧れ』を捨てたキャラクターがいます。



    【黒子のバスケ】というバスケットボール漫画の黄瀬涼太というキャラクターです。
彼は見た相手のプレイを真似できるという設定なのですが、青峰大輝という選手の真似をすることができませんでした。
なぜなら、彼は青峰に『憧れ』を持ちバスケットボールを始めたからです。

黄瀬涼太VS青峰大輝

青峰は黒子のバスケでは当時は最強と呼ばれていた選手です。
そんな黄瀬が青峰に勝つためにできることは彼のプレイを真似することでした。

黄瀬はわかっていました。
青峰に憧れてしまっているから、その感情が邪魔して彼のプレイをコピーできないんだと。

そして、決意します。

『憧れるのは・・・  もう辞める』

読んだことある人なら胸熱の展開でしたよね?!


このように『憧れ』を持ったままで理解するのが難しいと表現してきる漫画もあるんです。
違う作品なのに同じようなことを語ることがあるんですが、そういうのを読むと僕は思います。

ある一定の思考の境地に達すると同じこと考えるのかな?

なんて。笑


ここまで長々と語りました。
長くてすいません。

けれど、最後に一つ。

もしも、あなたが憧れている人間が遠い人間ならば問題はありません。
けど、その相手が家族なら恋人なら友達なら
僕はその人のことを理解してほしいから『憧れ』を捨ててほしいと思います。
もしも、自分が相手の立場になっているなら理解されていることはとても嬉しくありませんか?
『憧れ』はという壁が目の前にいるはずの相手のことを見えなくしてるんです。


相手に寂しい思いをさせてまで
他人に迷惑をかけてまで

持ち続ける『憧れ』という感情は必要なのでしょうか?

『憧れ』は壁です。
見えていたはずの周りを見えなくさせてしまいます。
見えなくなるということは周りについて考えられなくなってしまうということです。


あなたは壁に囲まれていませんか?
壁の向こう側から誰かの声が聞こえませんか?


気付いたのなら大丈夫。
どんな壁でも周りの力を借りれば簡単に壊せます。
あなたが望むのなら壊せますよ。




おわり


ここまで読んで頂きありがとうございました。




0コメント

  • 1000 / 1000

ヤスト博士

Twitterは@toy_yasuto 普段は居酒屋で料理をしている。ぬいぐるみ大好きな、24歳男が運営する雑食系ブログです! Youtuberだったり 自分の好きな漫画・小説 たまにちょっと料理をしたりなんて... 色々なものを各予定です。 たまーにぬいぐるみ家族が出てくることもあります。